2012年3月1日木曜日

“折り鶴よ天に届け!”

早いもので
今日からもう
3月になりました。
あの東日本大震災から
一年目を
迎えようとしています。

今年は全国共、
寒い冬が続き
おととい行ってきた
富士山の裾野にも
雪景色が広がっていました。

特に
震災地の皆様は
寒冷の地域ばかりなので
いつにも増して
厳しい日々を
過ごされたことと思います。

これから
復興するまでに
まだまだ
それぞれの困難に
立ち向かわれることと
思われます。

今年も
微力ながら
少しでも力になれる
ことは何かないだろうか?
と、女房と話していたところ

被災地の
宮城県名取市閖上(ゆりあげ)
小学校の保護者である
針生 貴子さんから

女房に対して
折り鶴のお礼の
お手紙が届きました。

この閖上(ゆりあげ)
地区というのは
津波により
甚大な被害を受け
地獄そのものを
体験させられた
地域です。

2011年5月2日の
英国の新聞に
「津波で街が
地図から消える」とも
報道された地区です。

家や学校が
呑み込まれ
多くの人たちが
お亡くなりになりました。

この閖上小学校の
児童たちの幼い生命も
多数、この世を
強制的に旅立つ
ことになりました。

自身も食道がんと
闘っている最中
女房としては
このニュースを聞き
大変悲しんでいました。

そして、
自分が今できることは
何かを探っていたと
思います。

そんな時、
このブログでも
何回も紹介させて
頂いています
山元加津子さん
メルマガ
「宮ぷーこころの架橋
プロジェクト」で

震災に会った子どもたちを
励まそう!との
プロジェクトを
進めている方が
名取市に居られて
折り鶴を折って
送ってくれる方を
求めているとの話で

女房は
これをやらせて
もらいたいと
一も二も無く
折り鶴プロジェクトに
参加させていただき

それからというもの
病院でも自宅でも
寸暇を惜しんで
折り鶴を折って
千羽になったら送り
又、千羽になったら
送っていました。

本人の両手の
リハビリにもなって
一石二鳥とは
まさしくこういう
ことを言うのでしょう!

そのお礼の手紙が
届いたのです。
下記に文面を紹介
しますので
共有してください。

『私は閖上に住む針生と申します。
現在6年生と2年生の息子が、
不二が丘小学校内の閖上小学校に
通っております。

 私が皆様の折り鶴に出会ったのは、
一学期の授業参観で初めて
不二が丘小学校を訪れたときでした。

 少し緊張して校舎に入ると、
昇降口から階段、ホールまで所狭しと
飾られた色とりどりの折り鶴が
私たちを迎えてくれました。

「大変だったね、
生きていてくれてありがとう。」

「ひとりじゃないよ。一緒に頑張ろう。」

壁にはたくさんのメッセージカードが
貼られていました。
数え切れないほどの折り鶴と
温かいメッセージに囲まれ、
傷ついた子どもたちの心が、
どれだけ勇気付けられていたかと思うと
有難くて涙が止まりませんでした。

 縁あって、途中から
折り鶴プロジェクトに参加させていただき、
皆様の折り鶴を繋ぐ作業を
させていただきました。

鶴に込められた温かい想いを感じながら、
一つ一つ鶴を繋いでいくことで、
私自身も癒され、前に進む力をいただいたと
思います。

 震災直後は元気も笑顔も失ったように
見えた子どもたちも、
今は少しづつ日常を取り戻し、
温かく見守り支えてくださっている
全ての方々のお陰で
明るく強く成長しています。

 折り鶴プロジェクトに賛同し、
たくさんの鶴を送ってくださった皆さま、
子どもたちに心を寄せてくださった皆さま、
本当にありがとうございました。

 生かされてる命に感謝し、
子どもたちの未来を信じ、
これからも頑張っていきます。』

閖上小学校 保護者
   針生 貴子

そして、針生さんの
6年生の息子さんの
感謝の言葉が掲載
されている
1月15日付
日本経済新聞の“窓”の
コラム記事のコピーも
同封してくれました。
それも読んでください。

◎・・・一年の無病息災や家内安全などを
願って正月飾りなどを燃やす伝統行事
「どんと祭」が14日、東日本大震災で
大きな被害を受けた宮城県内の各地で
行われた。

◎・・・同県名取市の神社では、津波で
大きな被害を受けた閖上(ゆりあげ)地区の
閖上小学校の児童らが参加。米国やマレー
シアなど世界各国から届けられたたくさんの
折り鶴を燃やし、復興への思いを誓った。

◎・・・折り鶴は保護者らが
「かけがえのない人や大切な物をなくした
子どもたちの心を支えよう」と間借りした
小学校に飾ってきた。
6年生の針生明旺くんは
「折り鶴を送ってくれた人たちに心から
感謝したい」と話した。
日本経済新聞 1月15日「窓」



また、今の閖上の復興の
様子を伝える
「閖上復興だより」
~もう一度 心をひとつに~
という地域新聞と
折り鶴のお炊き上げの
写真を編集してくれた
郵便はがきと
心のこもった
手作りのしおりを
添えてくれました。

被災された子どもたちを
励まそうと始まった
折り鶴プロジェクト
でしたが、感謝のお手紙や
「復興だより」などで

子どもたちの地域での
清掃活動の様子や
名取市内と近隣の小中学生
115名が子どもミュージカル
公演のため元気一杯
練習に励んでいる様子を
報せていただきまして

逆に励まされ力を
貰ったのは
私たちの方でした。

『今日は残りの人生の最初の日』

1月14日
どんと祭で
折り鶴をお炊き上げ
していただきました。

亡くなられた方々への
鎮魂、
復興への願いよ天に届け
との思いを込め
折り鶴は
飛び立って
まいりました。
有難いことです。

このプロジェクトの
一員として
参加できたことは
女房にとっても
この上ない
喜びになったと
思います。

まだまだ復興は
これからです。
いつまでも被災された
方たちのことを
忘れることなく

今後も何か
ほんの
ささやかなことしか
できませんが、
少しでも、
被災地の皆さまの
心の支えになる活動を
見つけて
参加していきます。

共有ありがとうございます。

生かしていただいて
ありがとうございます。

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