2011年8月2日火曜日

『過去の生が語るもの』

20年以上前に
読んだ本で
「輪廻転生」(人文書院)
という本があります。

ジョエル・L・ホイットン博士は
カナダ・トロント大学医学部
精神科主任教授でした。

博士は
化学的治療で治らない
原因不明の痛みや
特定の人や物に対する
否定的な感情が起こったり
アレルギー反応が
起こったりする患者には
過去のある出来事が
起因しているという
仮説を立て、
治療に「退行催眠」を
施していました。

「退行催眠」で
今を基点にして
どんどん過去に戻っていき
その人に起こった出来事を
探っていきます。

そうすると
衝撃的な過去の出来事を
思い出します。
原因を突き止め
その原因について
セッションを
進めていき、
自分を解き放ったとき
痛みは消え
肯定的になり、
人生を前向きに
生きられるように
なっていきます。

しかし、
「退行催眠」をしても
改善しない
患者もいます。

ある時、
同じように
「退行催眠」を
していたら、
突然、
母国語ではない
言葉で語りだしたり
訳のわからない事を
言い出す患者が
出てきました。

博士は生まれ変わりとか
霊というものに
懐疑的な立場でしたから
初めは
無視していましたが、

その事例は
それからも
頻繁に起こってきて、
もはや
無視できなくなって、
研究を始めるようになります。
研究を進める度に
患者の実証を
目の当たりにして、
信じざるを得ない
状況になってきます。

その後、博士は
「退行催眠」に
過去生の領域を加え
驚くべき治療効果を
あげていきます。
精神的・肉体的症状が
改善されるという事例に
多数遭遇していったのです。

その博士の
13年間の事例を
ノンフィクション作家である
ジョー・フィッシャーさんと共に
書き表わしたのが
この「輪廻転生」という本です。
片桐すみ子さんと
いう方の翻訳です。

さらに
「退行催眠」による治療を
行なう中で、患者が
「過去生の記憶」を
思い出すことにより
一つの生が終わって
次の生が
始まるまでの期間に、
その新しい生における
「課題」ともいうべきものが
設定されるという事実を、
患者が思い出すことも
解ってきました。
他にもあらゆる
霊的事実が
わかり始めたのです。

私は、
それ以外にも、
キューブラー・ロス博士の
「死ぬ瞬間」シリーズや
ブライアン・L・ワイス博士の
「前世療法」や「魂の療法」
キャロル・ポーマン女史の
「子どもはみな前世を語る」
等々
たくさんの本を
読ませていただきました。

それらの著作に
共通しているのは
私たちは、
永遠性の中で
確かな実感を持って
あらゆる時に
あらゆる国
あらゆる人種
性別
あらゆる立場や仕事
あらゆる環境を
生きていることです。

まるで
俳優が
いろいろな役柄を
演じるが如く
あらゆる体験を
してきています。

意識下では
すべて記憶されています。

これらの本の中の
それぞれの人たちの
過去生のシーンを
垣間見ると
とても面白いです。
まるで映画を
見ている様です。

多分、
自分の物語でも
客観的に見るならば
大変、興味深く
冷静に
しかし、
ハラハラもしながら
見るのでは
ないでしょうか。

「何で?
そう考えるの?
こう考えればいいのに!」

「何で?
そこで、抱きしめて
あげなかったの?」

「何で?
そんな言い方をするの?
そこはありがとうと
感謝する場面なのに?」

「何で?」
「何で?」と
もし、第三者的に
見ることができるなら

多分、
自分は自分にもっと
いい生き方を
させられたのにと
思うのではないでしょうか?

私たちは
死後
走馬灯のように
自分の人生を
必ず見せられます。
そして、
果たせなかったことを含め
新たな課題を決め
再びの生を
待つことになります。

でも、
今は生きています。
今の瞬間から
変われるのです。
あの世の
スクリーンで
見せられる物語は
折角ですから
感動のシーンを
増やしましょうよ!
意識すればできるのです。

日本にも
「過去生療法」を
やられている方が
おられます。
現在、沖縄で
「啓子メンタルクリニック」を
開業されている。
越智啓子先生という方です。
2000件を超える臨床記録を
元に何冊かの本も
出版されています。
その中の「生命の子守唄」
(PHP研究所)の中の
抜粋を共有してください。

『私が国立病院に勤務していた頃は、
外来で小児精神科を担当していました。
自閉症のケースも多く診ていましたが、
子供の症状も、軽いものから重いものまでさまざまです。
かなり重症の子供をかかえながら、
底抜けに明るいお母さんに出会って、
思わず「どうしてお母さんはそんなに明るいのですか?
と聞いてしまいました。

「先生、よく聞いてくれました。
実は、私、この子を産んだ時に、一度死んでいるのです。
臨死体験をしたんですよ。
気がついたら、病院のベッドの上に自分がいて、
天井からそれを見下ろしているんです。
お医者さんが私の手首に触れて、『ご臨終です』と言って、
二人の子供たちが『お母さーん!』と叫んで、
夫も私の名を呼んで泣いているんです。
私は「お母さんはここにいるのよ。まだ生きてるから大丈夫よ」
と言おうとしたんですが、意識がずうっと上昇して、
場面が病室の天井からどんどん上にあがり、病院が小さくなり
町が小さくなって、日本が見え、青い地球が見え、
それも小さくなって、とっても気持ちよくなったんです。
「ああ、死ぬのって、こんなのかな!」と思って、
しばらく、そこに漂っていました。
ふと両手を伸ばすと、それぞれの手が星に届きそうなほど
自分が大きく広がっている気がして、この上なく幸せな気分です。
すると、私を呼ぶ夫と子供たちの声が聞こえてきたんです。
『やっぱり帰るわ』って決めたら、
まるでビデオの画面の逆まわしのように、また、すうーっと
戻って病室にいる自分の体に入ったんです。
また、ドクターが私の脈を取っていて、「あっ、生き返りました!」と
びっくりして、ワーッと家族のうれしそうな声に包まれたんです。
私はそれから、死ぬことがぜんぜん怖くなくなって、
すっかり人生観が変わってしまったんですよ。
すべてがありがたくて、生きていることが、
うれしくてたまらないんですよ」

目を輝かせて話してくださるその方から、
私も一緒に体験したかのような感動を覚えました。
「やっぱり、私たちは広大な宇宙に広がるエネルギー体なんだ」と、
彼女の体験を聞いて、とてもうれしくなりました。
死とは、狭い肉体という器から抜け出して、自由自在の宇宙に
帰ることなのだと、はっきり確認できたように思いました。』

如何でしたでしょうか?
越智先生の本を読めば
解るのですが、
越智先生は底抜けに
明るい方です。
でも、前からそうだった
訳ではありません。
以前の越智先生は
暗い性格で
クヨクヨする
タイプの方だったようです。

越智先生のこの本の
「はじめに」にも
書かれていますが、

『人生は見方をちょっと
変えるだけで、
悲劇の主人公から、
急に楽しい劇の主人公へと
変身できます。』
と言っています。

『今日は残りの人生の最初の日』

今日、変えられることがあります。
見方・考え方を少し
変えてみることはできます。

今日一日、
楽しい一日にしましょうよ。
意識して
「元気!ファイト!根性!」

ありがとうございます。
(By.Photo,H.Sugaya)

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