2011年7月23日土曜日

「より深く降り、より高く上る!」

今日は、
36年前の、
昔の私の
“真理ノート”をめくっていたら、
「36年前の“真理ノート”」
(7月10日号ブログ参照)

ルドルフ・シュタイナーさんの
『神智学概論』という
本のまとめが載っていました。
懐かしいです。
シュタイナーさんの著書は
今の私が読んでも
大変難しいです。
当時の私が
理解していたとは
とても思えません。

(今も解らないのに、
理解しているわけ
ありませんよねェ(笑))

シュタイナーさんは
「36年前の“真理ノート”」でも
紹介しました、
ゲーテさんの研究者として
今まで無名だった
シュタイナーさんは、
世に知られるように
なっていきます。

ゲーテさんの影響を
受けて、
自らの思想体系を
確立していくようになります。

その後、
ブラヴァツキー夫人を
中心として設立された
神智学を探求します。
そして、
その神智学から離れて、
アントロポゾフィー
(人智学)を創立しました。
霊能力者としても
才能を発揮された方です。


今日は数年前に読んだ、
ルドルフ・シュタイナーさん著作の
高橋 巌さん翻訳の
『シュタイナー霊的宇宙論』、
原題、
『霊界のヒエラルキアと
物質界におけるその反映』
講義の抜粋です。
比較的、
解りやすい内容のところです。
タイトルは
難しそうなのですが(笑)
共有してください。


(By.Photo,H.Sugaya)


『土星紀において、人格霊は人間であり、
太陽紀において、大天使は人間であり、
月紀において、天使は人間であり、
そうしてこの地球紀において、私たち人間は人間である。
しかし同じく人間の段階にあるといっても
その意味は同じであるとはいえない。
 
人間は自由の霊であるともいわれるように、
悪の可能性のなかをも生きながら、
自分の力で自由に進化し得る存在であり、
おそらくはそのためにこそこうした
きわめて不自由な物質的世界のなかに降ってきた。
これまでに人間であったことのある存在のなかでも、
ここまで降ってきた存在はなかったのである。
しかもある意味でほとんど目隠し状態に近い。
 
一方で、非常に高度なことを学んでいく進化プロセスがあったとして、
そこで非常に高度なことが効率よく達成し得るとする。
また一方で、何を学んでいけばいいかわからない状態のなかで
ほんのわずかなことだけをかろうじて学べるだけだけれど、
それは自分の力で学んだことにほかならないとする。
おそらく現在の人間は後者なのだろう。
そこに非常な愚かさをいきざるをえない現状があり、
同時にそこにこそ自由があるのだともいえる。
 
みずからの愚かさを誇るわけにはいかないし、
その愚かさのことをちゃんと知る必要もあるのだけれど、
そういう状態でしか得られないもののことを
少なくとも誇り高く思ってもいいのではないだろうか。
つまり、「より深く降りてきたことによって、
おそらくより高く昇っていく権利を得た」ということ。
しかし、「権利を得る」こととそれを行使することとは
別のことであることは知らなければならないだろう。
 
どちらにせよ、私たちはとても深く降りてきて、
こうして地上をはい回りながら生きている。
きわめて制約の多い自由のなかを…。』


如何でしたでしょうか?

土星紀・太陽紀・月紀・地球紀
というのは
シュタイナーさんの霊視による
過去の霊的進化過程を
分類したものです。

以前、
私のブログ
「不完全を愛せ」
(6月13日号ブログ参照)
でも書きましたが、
私たちは不完全な
完全存在なのです。

シュタイナーさんが
言うところの、
「より深く降りてきたことによって、
おそらくより高く昇っていく権利を得た」
ということは、
多くの不自由な体験を
多くの苦難・困難な体験を
経験できるということです。

それは、とても
素晴らしいことと
思いませんか。

それをも耐えて
跳ね返す力が
備わっていることの
証明ではないでしょうか。

その、
不自由さ。
不完全さの
プロセスこそが
光を見出す
鍵なのです。

その
不完全さの
プロセスこそが
無限なる道
永遠不滅なる道へ
繋がっていくのです。

私たちは、
この時代を
あえて、選んで
生まれてきました。
この制約の多い
自由の中をです。

制約が多いからこそ
飛翔できるのです。
真実の自由を
創造できるのです。
底が深ければ深いほど
より高く上昇できるのです。
それを望んで
降りてきているのです。

私たちは
創造主の子です。
創造主の愛を、
その叡智を、
その意志を、
すべての創造に向けて
もう一度送り出すのです。

『今日は残りの人生の最初の日』

私たちは
このひとつの瞬間、
この今という瞬間の中で、
すべての創造のひとつ
として存在しています。

今日も
どんな出会いがあり、
創造主の歓びを
感じれるのでしょう。

今日も、
共有していただいて
ありがとうございます。

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