2011年11月28日月曜日

“「国民総幸福」幸せを求めて”

今年も早いもので
あと1ヶ月あまりで
2012年が
目の前に訪れよう
としています。

今年は日本では
大変大きな
出来事として
3月11日の
東日本大震災が
ありました。

多くの方が
お亡くなりになり
残された方たちも
家族を失い
家を失い
仕事を失い
悲しみや苦しみを
乗り越えながら
頑張っているご様子が
あらゆる媒体で
伝えられています。

そんな時
日本中は元より
世界中から
救いの手が
差し伸べられました。

人と人との絆が
こんなにも
実感できたことは
不幸な出来事の中に
一服の清涼感を
もたらせました。

プロスポーツ界からは
プロゴルファーの
石川 遼選手が
2011年の
獲得賞金全額を
東日本大震災復興の
義捐金として
寄付すると発表して
話題を
集めました。

また、大リーガーの
松井秀喜さんも
今までも
スマトラ沖大震災とか
いろいろな天災が
あるたびに
大金を
寄付していますが、
今回もいち早く
義捐金寄付に
名乗りを上げています。

イチローさんも
たくさんの金額を
寄付されています。

また、
いろいろな分野で
活躍されている方たちが
今回の震災のための
イベントや寄付
並びに食料配布や
現地での炊きだしや
激励や介護等に
それぞれが
できることで
参加してくれています。

わが国の
天皇陛下と皇后陛下も
ご高齢にもかかわらず
直々に
被災地を激励に
行かれておられます。

多くの方が
感動のあまり
涙を流して
おられました。

人の気持ちが
人を救うことを
本当に感じることが
できた2011年で
ありました。

これからの
私たちが
進むべき方向が
暗示された一年でも
あったと思います。

3月11日以降
はっきりとしたのは
磁場が明確に
逆転したのを
感じます。

それは
自分のことを中心に
する時代は
終焉を迎え

他に対する
思いやりの気持ちが
優先する時代に
切り替わったと
明確に感じます。

与える愛の実践の
時代の到来であります。
それは霊性の時代です。
霊性がはっきりと
浮き上がって
まいります。

霊性の時代は
自分だけよければ式の
自我からの欲望は
実らない時代に
入ってきています。

今までのように
ただ、
思いが強ければ
物事が実現していく
時代は終わりました。

その思いによって
他を害する
可能性のある
あらゆる実現は
実ることは
ありません。
そう、断言します。

これからは
多くの人が幸せに
なる方向の念いをのみ
発することが
実っていく
ことになります。

自分から積極的に
他に対して思いやりを
配るのです。
他への思いやりを
出していくのです。
見返りなどは
求めずに
与えていくことです。

「与えよ、さらば
与えられん」なのです。
この聖書の中の
「与えよ!」は
見返りを求めない
愛のことです。
無条件の愛なのです。

「さらば 与えられん」は
自己の内面や
他者を通じて
神の祝福が
与えられるのです。
内面からの
輝きなのです。
それが霊性の時代の
証なのです。
そういう時代に
入りました。

霊性の時代の
象徴としてなのか
11月15日に
ブータン王国国王
ジグミ・ケサル・ナムギャル・
ワンチュク陛下及び
同王妃ジツェン・ペマ・
ワンチュク陛下が
国賓として訪日され,
東京,福島,京都を訪問され,
11月20日に
離日されました。

皆様も
いろいろな報道で
ご覧になったことと
思います。
とてもさわやかな風を
日本中に
届けてくださいました。

被災地の
福島県にも訪問され,
小学生と交流されたり、
また、被災地域へ赴き
犠牲者の追悼も
行なっていただきました。
被災地の方たちの
一人ひとりが
どんなに励まされた
ことでしょう。

そして
幸福指数なるものも
お示しくださいました。

このブータン王国に
ついては
私も大変注目を
していまして
“世界一幸せな国”
として
3~4年前から
度々、メルマガで
紹介させていただいて
おりました。

国民総幸福(GNH)とは
Gross National Happinessの
頭文字を冠しています。

① 環境保護~自然環境の豊かさ  
② 伝統文化の推進と保全 
③ 良き統治(政治) 
④ 公正な経済発展
上記、四つの柱から
なっています。

日本においては
戦後の復興に
全力を注ぎ
アメリカを中心に
世界の工場として
大量生産を掲げ
右肩上がりで経済が
上昇していきました。

アメリカについで
GNP(国民総生産)
GDP(国内総生産)
世界第2位として
豊かさを世界に
アピールしていた。
1970年代当時、
世界がこのGNP、
GDPを
代表的な指標として
採用して
生産性をあげるために
躍起になっていました。

GNP、GDPのPは
Products、
物やサービスのことで、
それを取引して
お金の量を増やすことで
豊かさも増えていく
イコール社会や
国民の幸せも増える
という考え方を
政府や国民も
していました。

その時を同じくして
世界でも最もGNPの
低い国のひとつだった
インドと中国に挟まれた
ヒマラヤの小国、
ブータンの国王が
言い出したのが
「GNH(国民総幸福)」
という考え方だったのです。

当時急死した父親である
ジグミ・ドルジ・ワンチュク
第3代国王から継いで、
弱冠16歳で即位した
第4代国王
ジグミ・シンゲ・ワンチュク陛下は
GNPには
私たちの健康や
人々の思いやりや
生きがいというのが
勘定されていない。
本当の幸せとは
いったい豊かさだけで
量れるものだろうか?

経済の発展も
大事ではあるが
一部の人たちだけが
発展することを
もって経済発展という
ことはあり得ない。

戦争(人殺し)で使われる
武器や爆弾も
GNPに含まれて
計算されている。
として、
「GNPよりGNHが大切だ」
と言われたのです。
GNPのProductsのかわりに、
Happiness、幸せのHを入れると
国民に発表したのです。

そして
その国民総幸福を
国是として
国民と一緒になって
30年もの間
議論を重ねていったのです。

そして2005年には
総選挙が実施され、
2008年に
ブータン史上初の
憲法の第9条に
GNHという言葉が
盛り込まれました。
そこには、
国民総幸福を保障するのが
政府の責任であると
明記されているのです
2006年12月には
予定を繰り上げ
王位を長男である
現在の第5代国王に
譲位いたしました。

経済発展を
第一に掲げてきた世界は
物質至上主義に陥り
そのために
自然をも破壊し
自我を満足させる
為だけの目的で
持つものと
持たざるものを
分離し
すべてを分割、分析し
破滅に向かってきました。

国と国の間でも
不足しているものは
奪えばいいと
エゴのまま
果てしない欲望を
満たそうと
醜い争いに
現を抜かしてきました。
豊かさを
追い求めた結果
経済的には豊かに
なっても
その経済は
人の生命を守るために
あるのではなくて
今回の震災での津波や
原発のように
経済を生み出すことを
重視しすぎて
多くの犠牲を出したことは
私たちも経験しました。
記憶に新しいことです。

ブータンの
1人当たりの
国民総所得は
1,920米ドルだそうです。
(世界銀行,2010年)

しかし、ブータンの
国勢調査においては
国民の約97%が
「幸福」であると
回答しています。

その国勢調査には
「家族は互いに
助け合っていますか」
「睡眠時間はどれだけ
とっていますか」
「植林をしましたか」
「医療機関まで
どのくらいの距離が
ありますか」など
72の指標が
策定されているのです。
幸福の指標も
国民を交えて
随時話し合われ
政策を立案,調整する
GNH委員会が
重要な役割を担っています。
その背景には
チベット系仏教の
国家の精神的な遺産としての
価値観があり、
「足るを知る」が
国民一人ひとりに
息づいているのです。

『今日は残りの人生の最初の日』

私たちは
もともと
自分だけの豊かさを
求めたことは
ない存在なのです。
「足るを知る」
民族なのです。

大和の国は
聖徳太子が
示したところの
人の和をもっとも
重要視した民族なのです。

他に対する
思いやりが深い
人種なのです。
それを思い出せば
いいのです。
神のDNAと
大和のDNAが
共に備わった存在です。

今日、この瞬間に
豊かさより
幸せを求めて
いきましょうよ!

人が喜ぶ顔こそ
何よりの
幸せでは
ないでしょうか。

生かしていただいて
ありがとうございます。

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