今日は
クリスマス・イブです。
皆様、
思い思いの
聖夜をお迎えの
ことでしょう。
このブログでも
何回か紹介させて
いただいています。
「こころのチキンスープ」の
中から
“ベンのプレゼント”という
お話を紹介します。
“ベンのプレゼント”
『毎日牛乳配達するベンは、
11月末に、お得意さん2人に
たまった牛乳代を払わずに、
引っ越されてしまいます。
そして彼がそのツケを埋め合わせる羽目になり、
1人は、20ドル、もう1人は79ドルもあり、
かなり落ち込んでいました。
そして、こんなふうに言っていました。
「この奥さんがまた美人でねぇ」と彼は言った。
「子どもは6人いたが、もう一人おなかにいて、
だから、信用したんだなぁ。
ああ、おれはなんてバカだ!人のために
いいことをしていると思っていたのに、
痛い目にあったよ。だまされちまった!」
私は、「お気の毒に」と言うのが精一杯だった。(略)
私は慰めの言葉を口にして、
なりゆきを見守ることにした。
だが、ベンが帰った後、
私は自分がなんとか彼の力になりたいと
思っていることに気がついた。
このままでは、
ベンは暗い人間になってしまうかもしれない。
何か私にできることはないだろうか?
ふと、クリスマスが近いことに気がつき、
祖母が昔口癖のように言っていた言葉を思い出した。
「誰かに物を盗まれたら、それをその人に
あげてしまいなさい。
そうすれば、もう盗まれることはないよ」
つぎにベンが牛乳を配達してくれたとき、
私は79ドルの件で
うっぷんを晴らす手があると言った。
「そんな手があるわけないでしょ。
でもとにかく教えてください」
「牛乳はその女性にあげたと思いなさい。
子ども達へのクリスマスプレゼントだったと思って」
「冗談じゃない」と彼。
「そんな高いプレゼントなんて、うちの女房にだって
やったことはないよ」(略)
私はそこで口をつぐんだが、
ベンならきっとわかって
くれると信じてていた。
彼が配達にくるたび、
2人はそのことで軽口をたたき合った。
「もう彼女に牛乳をあげた?」と私が聞く。
「いや」と彼が切り返す。
「でも、またどっかの美人のお母さんにカモられる前に、
うちのやつに79ドルのプレゼントを
してやろうかと思っているよ」
私がこの質問をするたびに、
彼の口調も軽やかになっていった。
やがて、クリスマスの6日前に、あることが起こった。
彼が満面の笑みを浮かべ、目をキラキラと輝かせてやってきた。
「やったよ!
牛乳をあの人にクリスマスプレゼントしちゃった。
いやあ、正直きつかったけど、たいしたことじゃない。
牛乳そのものは、とっくにくれてやっちゃってるんだし、
そうでしょう?」
「そうよ」私は彼といっしょに喜びながら、
「でも、本気でそう思って贈らなきゃダメだわ」
「わかってますって。本気ですよ。ああ、いい気分だ。
だから、クリスマスってのはめでたいんだよね。
あの家の子ども達は、おれのおかげでたっぷり
牛乳が飲めたじゃないですか」
クリスマス休暇がきて、やがて終わった。
2週間後、よく晴れ上がった一月のある朝、
ベンが玄関先に小走りにかけてきた。
「いやぁ、聞いてくださいよ」と言って、
にこにこしている。
彼の話では同僚のピンチヒッターとして、
いつもとは別の配達ルートを回っていると、
誰かに名前を呼ばれた。
振り返ると、1人の女が手にした紙幣を
振りながら走ってくる。
あの子だくさんの美人の母親だった。
腕には、おくるみにくるんだ
生後間もない赤ん坊をだいている。
「ベン!ちょっと待って!」女は大声で言った。
「あなたにお金を渡さなきゃ」
ベンはトラックを止めて、外に出た。
「ごめんなさいね」と女は言った。
「支払いをしなきゃって、
ずっと気にかかっていたんだけど」
話を聞くと、彼女の夫がある晩帰宅して言った。
「おい、安いアパートを見つけたぞ。
それに、夜の仕事も見つかったんだ!」
それで急に引っ越すことになり、
そのどさくさのせいで
ベンに転出先のメモを残すのを忘れたのだと言う。
「でも、ちゃんと貯めておいたの。
ほら、まず手始めに20ドル」
「いいんだよ」とベンは言った。
「もう払ってあるんだ」
「払ってある!」女はビックリした。
「どういうこと?誰が払ったの?」
「おれだよ」
彼女は、彼がまるで神の使いであるかのように彼を見、
やがて泣き出した。
「それで?」
ベンが話し終えるのを待って、私は尋ねた。
「あなたはそれでどうしたの?」
「どうしたらいいのかわらなくてさ。
泣いている彼女の肩に手をまわしたけど、
いつのまにかおれまで涙が出てきて。
なんで泣いているかわかんなかったけど、泣いていた。
それから、あの子ども達が、コーンフレークに
おれの牛乳をかけて食べている様子が
目に浮かんできてね。
おれ、奥さんの言うとおりにして本当によかった」
「それじゃ、その20ドルは受けとらなかったの?」
「もちろんさ」彼は憤然と言った。
「あの牛乳は、おれからの彼女への
クリスマスプレゼント。でしょう?」
シャーリー・バチェルダー
いかがでしたか?
私たちも
このベンのように
過去から引きずっている
ことがあるかも
知れません。
今日、思い出して
すべて許してあげましょう!
それがどんなことであれ
結局は
自分を許すことに
なるのですから
これも
私のブログで何回も
紹介させて
いただいています
今日の山元加津子さんの
メルマガ
「宮ぷーこころの架橋
プロジェクト」の中に
加津子さんの
大好きな詩が紹介
されていました。
盲ろうであられる
お友達の
福島智先生に教えていた
だいた詩なのだそうです。
これも紹介します。
~生命は~ 詩人・吉野弘
生命は自分自身で完結できないようにつくられているらしい
花もめしべとおしべが揃っているだけでは不充分で
虫や風が訪れてめしべとおしべを仲立ちする
生命はすべてそのなかに欠如を抱きそれを他者から満たしてもらうのだ
世界は多分他者の総和
しかし互いに欠如を満たすなどとは知りもせず知らされもせず
ばらまかれている者同士無関心でいられる間柄
ときにうとましく思えることさえも許されている間柄
そのように世界がゆるやかに構成されているのはなぜ?
花が咲いている
すぐ近くまで虻の姿をした他者が光りをまとって飛んできている
私も あるとき誰かのための虻だったろう
あなたも あるとき私のための風だったかもしれない
・・・・・
いかがでしょうか?
私たちの存在そのものが
他者との総和で
成り立っています。
というより
自と他は一体なのです。
すべてはひとつに
繋がっているのです。
愛
生命
智慧
光の視点において
同じものが
感応して
増幅しています。
昨日、最近
良く参加させて
いただいている
或る会の感謝忘年会が
ありました。
その席上
責任者の
方のお話がありまして、
日本理化学工業㈱の
会長である
大山泰弘さんの
お話をして頂きました。
日本理化学工業は
56年目を迎える
黒板に書くチョークの
製造会社として
国内の3割超を超える
会社です。
その会社の社員さんの
74人の中で
7割超が
知的障害者の方たちが
働いています。
今では、
「日本でいちばん
大切にしたい会社」
という本でも
紹介されている会社です。
しかし、
最初のきっかけは
1959年だったそうですが、
知的障害者の通う
養護学校の先生が
会社に飛び込んで
きたんだそうです。
来年卒業する子の
就職依頼でした。
大山さんは
門前払いのような感じで
その依頼を
断ったのだそうです。
しかし、
その看護学校の先生は
めげずに
3回も大山さんの会社に
訪ねられたそうです。
3回目には
『子どもたちは卒業したら
地方の施設に入ります。
そうしたら働くことを
知らずに一生を終えます。
もう就職は
お願いしませんから、
働く経験だけさせて
もらえませんか』と
大山さんに
頭を下げて
お願いしたそうです。
不憫に思った大山さんは、
2週間の約束で
実習を受け入れました。
実習をしに、
やってきた2人の
知的障害の少女は
2週間、
一心不乱に
ラベル貼りをしました。
昼休みのチャイムにも
気づかないくらい
頑張るのだそうです。
その姿に
大山さんの会社の
社員さんが
心に打たれて、
「不足しているところは
私たちが補うから
雇ってください」
と大山さんに
お願いしたそうです。
そして、
初めて
知的障害者を
採用することに
なりました。
それから暫くして
大山さんは、
法事でたまたま隣に座った
お坊さんにこの話を
したのだそうです。
そして、
「施設にいれば
3食付いて幸せなのに、
どうして彼女たちは毎日、
満員電車に乗って
会社に来るんでしょう」
と尋ねたそうです
そうしましたら、
そのお坊さんは
「人間の究極の幸せは、
愛されること、
褒められること、
役に立つこと、
人に必要とされる
ことの4つです。
愛されること以外は、
働いてこそ得られます」
と言われたのだそうです。
その言葉を聞いて
大山さんは
気づいたんだそうです。
「人間の幸せを
かなえられるのが
会社なら、
知的障害者を一人でも多く
雇用しようと
考えるようになりました」
とのお話でした。
このお話を聞き
そして、さらに
このブログで
何回か紹介させて
いただいています。
森安英憲さんから
今日、
メールを
いただきました。
森安さんは
奈良市の
立積住備工業株式会社で
大山さんと
同じように
知的障害者を雇用されて
おられて
彼らと心の交流を
されておられる方です。
すべては繋がっています。
今日、メールを拝見したのが
遅かったものですから
明日、森安さんに
メールの掲載の
許可を頂いてから
是非、皆様にも
共有して頂きたいと
思っています。
是非、楽しみのしてください。
私のブログ
森安さんからのメール参照
してください。
『今日は残りの人生の最初の日』
最後に友人から
カナダの
セリーヌ・ディオンさんと
ノルウェイのシセールさんの
「オー・ホーリナイト」が
届いています。
セリーヌ・ディオンさんの
透き通った素敵な
歌声を堪能してください。
セリーヌ・ディオンさんは
「タイタニック」のテーマ
を歌った方です。
http://www.youtube.com/watch?v=iaxXAkDMlWI&feature=fvwrel
また、
シーセルさんの
落ち着いた暖かい歌声も
また、とても素晴らしい
歌声です。
浅田麻央さんが
よくフィギュアで
使われている
歌の一つだそうです.
http://www.youtube.com/watch?v=jr5D9AbDSxs&feature=related
メリークリスマス
共有ありがとうございます。
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