2011年10月30日日曜日

“身体から考える生き方”

先日の
ある例会で
すばらしい
お話を聞かせて
いただきました。

ゲストとして
東京の
代々木上原で
開業されている
吉田クリニックの
吉田健太郎院長が
来場され
大変興味ある
お話を
されました。

吉田先生の許可も
ありましたので
皆様にも
共有して
いただきたいと
思います。

まず
吉田先生の
名刺が
とても
ユニークです。

名刺の表面には

「何もし内科
吉田クリニック
院長 吉田健太郎」

そしてその裏面には
吉田クリニックの
基本理念が
書かれています。
そこには
こう書いてありました。

「人間は治るようにできている
■ 理念■
薬に頼らない
医者に頼らない
病院に頼らない」と
いうものです。

名刺だけではなく
吉田先生自体が
大変ユニークな方で
一切飾り気のない方で
全身から
あたたかな雰囲気が
滲み出ていて
とっても親しみを感じる
先生です。
いっぺんにファンになって
しまいました。

こんな先生に
かかったら
治らない病気も
治ってしまうと
思います。

吉田先生は
はじめから医学を
志した訳ではなく
名古屋大学の文学部を
卒業したあとは
仲間たちは
大体が一流の会社や
官庁等に
就職していったが

吉田先生は
東京の実家に戻り
定職もつかず
週に2~3度
家庭教師をしながら
渋谷界隈を
ぶらぶらとして

昼間は駅前の喫茶店で
野球が好きだったもので
あらゆるスポーツ新聞を
読み尽し
その後、
パチンコ屋に行って
勝ったら
おいしいものを食べ
負けたら
本屋や図書館に行って
本を立ち読みする
というような
毎日を送って
いたのだそうです。

両親には
大変、迷惑をかけました
とおっしゃっていました。

吉田先生は
こう言います。
当時の私の思いは

「決まりきった人生は
選択したくない!」と
思っていた。
いわゆる、
「いきがってたんですね!」と
おっしゃっていました。

「何ものにも
属していない
ということは
束縛がないものだから
自由ですね!」と言って
笑っておられました。

そういう生活を
長く続けていた最中
本屋や図書館に
行くのが
唯一の日課になっていて
特に好んで読んだのが
宗教や霊的なものの本が
多かったそうです。

そのときに目に触れた
本の中に
シュバイツァーさんの
伝記が
あったそうです。

その本の中に
シュバイツァーさんが
30歳のときに
貧しい人たちを
助けたいと
医療の道を
志したというところを
吉田先生は読み、

「自分も
納得できるような
人生を送ろう!」と
決意をしたのだそうです。

当時、
薬漬け、
検査漬け、
手術偏重といった
現代医療の
あり方への疑問を
感じていた吉田先生は

シュバイツァーさんと
同じ医療の道に
進みたいと
思い至ったのだそうです。

そして、29歳から
資格を取るために
猛勉強をし
30歳のとき
千葉大学医学部に再入学し
36歳から
念願の医者に
なったのだそうです。

しばらくは
大病院に
勤務していましたが
理想の医療を
手がけるために
14年ほど前に
クリニックを
開業したのです。

吉田クリニックの
HPには
自身のクリニックの
紹介のところには
こう書かれています。
「西洋医学を基礎におきつつ、
東洋医学や運動療法、
スポーツ、温泉療法などを
積極的にとりいれ、
体にやさしい治療、
形式にとらわれない
医療に取り組んでいる。
また、薬をなるべく
使わない医療を目指し、
健康の要は「食」
である事に着目し、
農業、畜産、健康食品に
興味を持ち、
研究、調査を展開中。
現在、日本胎盤臨床研究会」
理事長を務める。

以上が
吉田先生の
現在に到るまでの
簡単な流れでした。
なかなか
面白そうな方でしょう?

さて
本題の医療についての
お話に
これから
入ります。

まず
“人体から社会を考える”
というテーマで
お話をしてくれました。

ヒトの体は
200種類
60兆個の細胞から
できているのだそうです。
すごい数の細胞が
私たちの身体の中には
あるんですね!
これだけでも
大変な驚きです。


(細胞の断面図です。)

この60兆個もの
全ての細胞は、
まったく同じ
DNAを保持して
いると言うのですから
さらに不思議ですよね!

それが整然と
統制が取れていて
戦うことなく
平和に機能して
いるのでだそうです。

一方、その細胞を
内部に持つ
人間の世界は

明日にでも
地球上の人口が
70億人を超える
そうですが

平和どころか
いつも争いと殺戮の
真っ只中にいます。

変な話ですが
人間は
私たちの中で
整然と働いている
この細胞に
負けている。
細胞に見習いなさいと
言いたいです。

この細胞ができる
きっかけとなる
受精に到るまでには
私たちは
大変な競争を
勝ち抜いてくる訳です。

一億分の一以上の
確率で
激戦を勝ち抜いて
たったひとつの
細胞となるのです。
たったひとつ
一等賞にならない限り
産まれることは
ないのです。

私たち一人ひとりが
その激戦の結果
代表として
産まれてきたのです。

吉田先生は
仰います。
「他の2等賞以下の
すべての
人生の代表としての
自覚を持つことです。
その分まで
人生を大切に
生きなければ
なりません。」と

そして、
ヒトは受精卵という
たった一つの細胞が
一つから
二つになり
二つから
四つとなり
四つから
八つとなり・・・・・
卵割していきます。

その卵割、
増殖、分化を
繰り返しながら
それぞれ脳になったり
心臓になったりして
あらゆろ内臓に
なったり
肛門になったり
皮膚、骨、筋、毛髪等々
とても
バランスよく
眼も二つ
指は5本づつと
私は肛門は嫌だ!とか
わがままも言わず

そして
37週で約2兆個の
細胞を持つ新生児が
誕生するのです。
すばらしく機能された
身体です。

それぞれの
細胞が同じ
DNAを持つの
だそうです。

いわゆる、
心臓になる
予定の細胞は
他のそれぞれの
細胞になるDNAに
ふたをする
のだそうです。

そして
一つの心臓になると
言うのですから
もうこれは
奇跡と言う他
ありません。
人間がこういう
メカニズムを
創れると思われますか?

生命科学の
第一人者の
村上和雄先生をして
“サムシンググレート”
と言わしめた存在
神の存在なくして
このような奇跡が
起こる訳が
有り得ません。

DNAは
デオキシリボ核酸といって
1953年に
ワトソンさんと
クリックさんによって
構造が解明されました。

核、直径
1000分の
数ミリという
一つの細胞の
一つの核に
そのヒトを構成する
すべての
遺伝情報が
入っていると
言うのですから
どうですか?
もうすごいでしょう!

胎児の分裂の速さは
がん細胞よりも
早いんだそうです。

そして
吉田先生の話は
誕生から
成長、死に
話が及んできます。

死ぬことが
いかに重要であるかを
お話してくれました。

ヒトの細胞は
60兆個と言いましたが
ヒト細胞の分化は
60兆個で
止まるように
出来ているのだそうです。

このことを
自死遺伝子と言って
分化した細胞では
この遺伝子に
鍵を掛けない
んだそうです。

例えば
5本の指は
初めはグローブの
ようであって
開いていない
のだそうです。

一本一本の
指の隙間の
遺伝子が死ぬ
ことによって
その部分の
成長ホルモンが
止まることによって
指が開くように
なるのだそうです。

このように
死ぬこと、
止めることは
とても重要である
ことがわかります。

まず
受精からして
そうです!
生き残る精子は
一つです。
他は死んでいくのです。

器官形成には
多くの細胞が
死んでいきます。

だいたい20歳くらいで
身長の伸びは
止まります。
止まらなければ
ジャイアント馬場さん
(ちょっと古いか)
みたいに
2メートル、3メートルに
なってしまいます。
成長ホルモンが
減少していくのです。

それぞれに
死ぬことが
なかったら
大変なことに
なってしまいます。

また人間の
肉体生命も
200年も300年も
生きても
それはそれで
大変でしょう?
想像してみてください。

ただ一点
がん細胞だけは
無限に細胞分裂を
繰り返すのだそうです。
自死遺伝子にふたを
してしまうのだそうです。
鍵がかかって
死ぬことができず
増え続けるのです。

他の細胞との
情報交換を
まったく拒否を
してしまう
無法者なのです。
厄介な細胞です。

がん細胞も
一つの細胞から
分裂、増殖します。
分別なく
他の組織まで
進入するのです。
転移していきます。
縄張りを
強引に奪っていく
悪漢やくざのような
ものです。

他の細胞は
胃なら胃
食道なら食道と
わきまえて
他の領域は
一切侵すことは
ありません。

そして
吉田先生は
人間の持つ
ホメオスタシスという
話をしてくれました。

ホメオスタシスとは
日本語では
恒常性といい
生命の生命たる
所以です。

少々、
自分自身の
身体の内部環境が
乱れたとしても
元に戻る力や
治す力が
備わっています。

細胞数も60兆個で
一定に
保たれていますし、
体温や
血圧
血液
組織液
水等々が
少々乱れても
常に
戻す力があるのです。

病気というのは
この恒常性が
乱れた状態を
言うのです。

基本的には
身体の内部環境を
維持することによって
病気は防ぐことが
できるのです。

それは
消化・吸収
呼吸
排泄を意識し
心がけることだと
吉田先生は言います。

いろいろな
ウィルスやばい菌等々
外敵から
恒常性を保つための
仕組みは

病気にならないための
防御

病気になった場合
白血球やリンパ球など
追い出そうとする力
免疫

もし壊された場合の
細胞増殖因子や
凝固因子など
再生する能力等の
力がそなわっています。

そのことは
私たちの身体が
教えてくれる
大変貴重な生き方に
繋げていくことが
できるということです。

そして
吉田先生は
“頼らない生き方”を
私たちに
提唱してくれました。

自らに頼る
そのために
頼れる力をつけること

日本人というのは
どちらかというと
頼ることが
好きな民族
なんだそうです。
そう言われてみれば
確かに
そうかもしれません。

学校や学校に頼る。
会社の看板や
肩書きや地位に頼る。
組織に頼る。
国に頼る。
他に頼ることは
自分が成長する
機会を逃すものだと
吉田先生は
仰います。

医療においても
特に日本人は
頼りがちであると
先生は言います。
それで
最初に話した
吉田クリニックの名詞に
書かれていた理念に
繋がっていきます。

薬に頼らない
医者に頼らない
病院に頼らない

例えば
薬に頼ることは
違う種類のばい菌が
入ってきた場合
無力である。
また
自分には
再生力があるにも
かかわらず
その再生力を発揮
できなくなると
言われて
自分の力で処理できる
力があるのです!と
力強く仰ったのです。

人体は良くなるように
出来ています。
自然治癒力が
備わっているのです。
薬や医者や病院に
頼ることは
その元々持っている力
自然治癒力を
弱めることになって
真の健康の機会を
逃すことになると
仰ってお話を
終えました。

付録として
村上和雄先生の言葉と
島田洋七さんの
おばあちゃんの
佐賀の
がばいばあちゃんの
言葉を添えて
くださいました。
すばらしい名言です。

村上先生の抜粋です。

☆ 笑いの効果
「笑いが血糖値を下げる」
笑いは、
心身の免疫作用を
強化する
お金のかからない薬
ともいえる。

☆ 祈り
「願いから祈りへ」
自分のための願い事から
地球のため、
宇宙のための
「祈り」に
変わった時、
その「祈りは」、
すごいエネルギーを持つ。

がばいばあちゃんの
抜粋です。

「みんな偉い人には
なれない。
頭を使う人もいれば、
労働者もいる。
総合力で
世の中は成り立ってるばい」

「ばあちゃん、正露丸は
胃腸薬やろう!」
「何飲んだって、同じ事くさ」
ばあちゃんは薬に頼らない
人だったのだ。

はしかで熱が出て、
僕はうんうん唸っていた。
体温計をみると、
38.2度
「よし、大丈夫、お前なら、
40度は出せる」

いかがでしたか?
私たちには
こんな偉大な力が
備わっているのです。
吉田先生が
仰るように
頼ることをやめて
自らのエネルギーを
最大限に
発揮させることこそが
自らの身体が
教えてくれた
貴重な生き方に
繋がっていくのでは
ないでしょうか?
そう思わせて
いただきました!

『今日は残りの人生の最初の日』

私たちは
この奇跡の連続で
今を生きているのです。

自分は
神の遺伝子を持った
全(まった)き
かけがえのない
特別な存在です。

今の瞬間から
自らを頼み
他に依存しないよう
努めましょう!

そうすると
私たちの内部の
細胞の一つひとつが
私たちと共に
働き出すのです。

生かしていただいて
ありがとうございます。

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