2011年9月13日火曜日

「中秋の満月と友人」

このブログでも
以前、紹介した
(「友人からのメール」参照)
茨城に住んでいる
古い友人から
昨日
久しぶりに
メールを頂きました。


そのメールには
稲穂が筑波山を
見上げながら
一面に
広がっています。

私はこういう風景が
大好きです。
日本の
原風景です。
懐かしさと共に
優しい気持ちに
なります。



今回の東日本
大震災において
友人の奥さんの
実家も
家は半壊し
この辺も
惨憺たる状態
だったようです。

友人は
焼き鳥屋さんを
やっていますが
震災後
頑張って
店を開けても
大変厳しい状態が
続き
落ち込んでいました。

送られてきた写真と
友人からのメールを
ここに
紹介します。

「毎度お世話さまです。
茨城は
相変わらず暑いです。
(エアコン無いため)
窓の外は稲刈りです。
自然は凄いです。
田植えから
刈りとりまで
自分は
何もしてない内に
米が出来るんだから?
何を伝えたいか
わかんなくなった。
俺は米に負けたのかな? 」
と書かれていました。

私からは
この写真、
ブログに
使わせてください!と
返信しました。

そしたら
友人から
筑波山の写真を
送ってくれて
こうコメント
されていました。

「どうぞ。
人間も景色も
毎日見ていると
素晴らしさが
わからなくなる。
俺だけ? 
田植えから
今日の稲刈りまで
稲の成長変化に
気ずかない自分は
あほかな~。

最近は感動とかときめき…
素直に生きてみます。
今の筑波山です。
数時間でかわるな~。 」

短いこのメールの
写真とコメントを
見て
思わず涙が
流れてきました。

彼とは
30数年に亘り
お付き合いを
しています。

実際の彼は
このコメントに
あるように
本当に
素直な人です。

しかし
表現の仕方が
自分の
本当の気持ちとは
裏腹のことを
言ったり
やったりします。
照れ隠しなのか
敢えて
そんな現わし方を
する人です。
他の人にも
多くの誤解を
与えてきました。

このメールの
短いコメントから
十分すぎるほど
彼の気持ちが
現れています。

彼の心の
内部が
変容しようと
している兆しを
感じました。

私からの
返信です。

「いい景色ですね!
筑波山を
毎日
眺められるのは、
それは
大変幸せな事ですよ。

自然は
人々が通り過ぎようが、
感動しようが、
ただそこに
存在しています。

無所得、
無条件、
無差別にね。

私たち人間の
今の瞬間の
心を映し出す
存在ですね!

感じる心を
大切にして
くださいねm(._.)m
ありがとう!!」


そうしましたら
夕方過ぎに
この写真が
届きました。

「月が出ました!」

あっ!そうか!
今日は(昨日は)
中秋の満月だったんだ!と
思い出させて
くれました。




私は
十五夜のお月様が
大好きで
いつも
楽しみに
しているのに

今年は
先週から
女房が
入院したので
いろいろと
些事に負われ
心を
喪っていました。

思わず
病院の窓から
見ました。
少し小ぶりだけど
ちゃんと満月でした。
嬉しくなりました。

旧暦の
八月十五日という日は
秋の真ん中の月の
真ん中の日、
今年は九月十二日が
その日だったのですね。
旧暦の八月十五日は
秋全体の
真ん中の日と
考えられますから、
この日のことを
中秋と呼び
この日に昇る
満月の月を
中秋の満月と
いうのです。

病院の夕飯にも
十五夜の
お饅頭が
ついていました。

筑波山に
浮かぶ
遠くに
かすかに見える
この月は
私にとっては

今迄の
どんな中秋の満月より
綺麗な満月です。

一緒に
この写真の景色を
共有してください。

思いを込めて

ありがとうございます。

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