2011年6月7日火曜日

防災コンセントとタイ料理のお話

昨日は私の友人からお誘いがあり
久しぶりに外でお酒を飲みました。
夕方6時に大久保駅で待ち合わせをして
防災コンセントという会社を経営している若い夫妻と
合流しました。

大久保駅に立ち寄ったのも何年かぶりです。
街の変化には驚きました。
狭いエリアの中に、いろいろな店がひしめいて
まるで、アジアのどこかの国にいる錯覚を覚えます。

最初に連れて行っていただいたお店は和風創作料理の
静かな雰囲気のお店でした。
夫妻が、行きつけの店だそうです。

夫妻は、共に若い経営者です。
ご主人は複数の会社を経営して、
成功している34才の青年経営者です。
奥さんは、28才で㈱防災コンセントの社長です。
5月に会社を興したばかりで社長見習いです。
会社の名前通り、防災コンセントを普及する会社です。

東日本大震災が3月11日に起こりました。
今回は津波による被害が多く、火災による被害が
目立ちませんでしたが、かなりの火災はあったようです。
16年前の1月17日に起こった阪神・淡路大震災では、
長田地区をはじめ多くの市街地が同時に火災に見舞われ
火の海になった光景は、未だに鮮明に記憶に残っています。
阪神大震災においての、消防庁からのデータ資料を
みせていただきましたが、
発火原因の約30%が電気による発熱体です。
しかし、原因が不明というのはその倍近くもあるのだそうです。
コンセントからの火災が非常に多いとのことです。
コンセントやコンセントに差し込んだプラグ部分に
埃や水分などが付着して、差込プラグの刃の間に電流が流れ、
火花放電を繰り返すことで、炭化し、導電化され
出火する現象も多く発生しており、
トラッキング現象というのだそうです。

また。コンセントにも寿命があるそうで、
たまには(5年毎?)交換したほうがいいそうです。
コンセント周辺もこまめに掃除をしたり、
注意をするにこしたことはありません。

我が家も、今の家に住んで25年以上経ちますが、
考えてみると一度もコンセントを変えたことはありません、
備えあれば憂いなしかもしれません。

ついこの間も、名古屋で三世代8人家族の家が全焼、
焼け跡からおじいさんと息子夫婦、
17歳の長男を筆頭に、11歳、9歳、6歳の女の子が亡くなって、
84歳のおばあさんだけが一人生存という
悲惨な火災事故がありましたが、
パソコン周辺のタコ足配線が原因ではないかと、報道されていました。
火災は本当に一瞬のうちに家族を引き離してしまいます。悲しいことです。

夫妻は、特に東日本大震災以降、
防災という意識が高まったと言います。
強い地震の時、電気が使えなくなることが多いです。
でも、地震災害への緊急対応や復旧に、不可欠なので、
電気は割りと早く復旧されるのだそうです。
このときに、火災が発生することが多いのだそうです。

例えば、コンセントにつながっている電熱器のような発熱体に
電流が通電されて戻るとき、地震で壊れた家具や
燃えやすいものに着火して火災が起こるのだと言います。
このような地震でなくても、
先ほど説明したトラッキング現象や
タコ足配線などの原因や雷等、いろいろな原因があげられます。

知らないために、万が一のことが起こりえる災害を、
少しでも減らしたいと強く思われて、
夫妻は防災コンセントを
広めたいと思いましたと語ってくれました。

この防災コンセントは、
震度5以上の地震を感知し、電源を即座に遮断し、
電気器具の破損、転倒、落下による火災を防止する。

落雷時に、配線を通じて流れてきた電流を遮断するので、
パソコンをはじめ電化製品の破損を防止する。

地震のときの停電後に電源の遮断を継続し。
再送電のときに起こる通電火災を防止する。

電気配線から火災の予兆を感知、電源を遮断し、
差しっぱなしコンセントに埃が溜まって、
発火(トラッキング)する火災を防止する。
また、プラグの半抜け状態のとき、
抵抗値が増加して発熱する、その発熱で発生する火災を防止する。

特にトラッキングによる火災は普段の生活でも
予防しにくいのだそうで、漏電ブレーカーでも
完全に防止することはできないんだそうです。

この防災コンセントは産学共同で
京都のメーカーと京都大学の大学院工学科研究所教授で
歴史都市防災研究センター長である土岐憲三さんを
筆頭とするグループで開発された商品で、
世界遺産である清水寺や東寺、平等院鳳凰寺、
金閣寺、東大寺、神護寺などや重要文化財や公共施設には、
既に取り付けられているとのことでした。

夫妻は知り合いから土岐先生を紹介され、
この防災コンセントの存在を知り、
すぐに清水寺や金閣寺等の取り付けてある場所に
連れて行っていただいて、
この商品のすばらしさに魅了されたのだそうです。
そして、「未然に防ぐことの出来る災害は少しでも減らしたい」
という一心で、一人でも多くの方たちの
役に立ちたいとこの事業を始められました。

久しぶりに若い情熱のある方と語らい、
楽しい時間を過ごさせていただいたと共に、
この若い夫妻の事業が成功することを、心より願わずにはおれません。

いつもは二件目からは遠慮するのですが、 夫妻からお誘いあり、
近くのタイ料理のお店に連れていっていただきました。
本当に久方ぶりのタイ料理です。
私は、20年くらい前になりますが、
仕事でタイに行っており2年間くらい
1ヶ月おきに日本とタイを往来していた時期があります。
タイ料理は大好きでこちらに帰ってきても
よく女房や社員たちと食べにいきました。
しかし、この5~6年行っていませんでした。

あっ!そうそう、バンコクの正式名を知っているでしょうか?
世界一長い都市名だと思いますよ。

『クルンテープ・プラマハーナコーン
・アモーンラッタナコーシン・マヒンタラーユッタヤー
・マハーディロック・ポップ・ノッパラット
・ラーチャタニーブリーロム・ウドムラーチャニウェートマハーサターン
・アモーンピマーン・アワターンサティット
・サッカタッティヤウィサヌカムプラシット』
(タイ国政府観光庁より)

『イン神(インドラ、帝釈天)が
ウィッサヌカム神(ヴィシュヌカルマ神)に
命じてお作りになった、神が権化としてお住みになる、
多くの大宮殿を持ち、九宝のように楽しい王の都、
最高・偉大な地、イン神の戦争のない平和な、
イン神の卓越した宝石のような、偉大な天使の都。』
という意味だそうです。
バンコクにはこの歌があって、一生懸命に覚えました。
でも、今は忘れました。

タイ料理に戻りますが、
ヤムウンセンがでてきました。
「ヤム」とは、混ぜるの意味で、サラダのことを言います。
「ウンセン」は春雨、いわゆる春雨サラダです。
唐辛子、パクチー、レモングラス、ニンニクなどの
ハーブ類を細かく刻み、ナンプラー、ライム果汁、
パームシュガーを加えてドレッシングを作ります。
これに野菜やナッツ、肉そして春雨を混ぜてできあがりです。

大好物のヤムウンセンでしたが、辛いの辛くないのって
(辛いのですが)随分食していない間に、
舌の感覚が元にもっどってしまったみたいです。
おいしいけど、とびっきり辛いのです。
(タイ語ではアロイ・テー・ペーッマークといいます)

もうひとり一緒に行った友人が
「辛いのを一瞬で抑える方法があるよ!」と教えてくれました。
その方法は、レモンを輪切りにして
塩を振りかけたものを食べるんです。
本当に一瞬で辛さがとれました。皆さんも是非試してみてください。

他に、サラダをもう一品頼みました。
豚肉のひき肉入りのサラダです。ヤムムーヨといいます。
これは、特別辛くないので辛いのが苦手な人にはいいですよ。

あとは、パッタイが出ました。
パッタイとは、お米で作ったやや太目の面を使ったタイ風焼きそばです。
えびや、ニラ、もやし、干しえびなどを炒め、
ナンプラー、タマリンド汁、砂糖、ライム、ピーナツ
などを加えて出来上がる、屋台を代表する料理のひとつです。
タイではこれに赤い唐辛子やナンプラー、砂糖などを
お好みで加えて食べます。
これは、食べやすいので初歩の人には、無難かもしれません。
あと、一品青菜を炒めたパップンファイデンも食べました。
これは、私の定番です。

それと、定番といえば、トムヤムクンですが、
おなかいっぱいに成りましたので、今回はパスしました。
トムヤムクンは、世界三大スープのひとつです。
「トム」は煮るという意味で一般的には汁物(スープ)のこと。
「ヤム」はサラダといいましたが、
ここでは元の意味で混ぜや和えると言う意味。
「クン」は海老のことです。
材料を海老から魚にすれば、トムヤムプラー。
鶏肉を入れれば、トムヤムガイとなります。
酸っぱ辛いスープは、一度食べたら忘れられない美味しさです。
今度来る機会があったら、是非いただきたいスープです。

ところで、世界三大スープって、
トムヤムクン以外に名前を知っていますか?
三大スープと言っていますが、実は四つあるのも知っていますか?
三大と名のつくものには、良くあることなのだそうですが、
選定する人たちが、互いに譲れない場合に
四つや五つあっても三大と呼ぶんだそうですよ。

世界三大スープはトムヤムクンの他に
・ブイヤベース(フランスマルセイユ発祥)
・ ボルシチ(ロシア料理)・
・ フカヒレスープ(中国料理)のことです。
以上、豆知識でした。

楽しい時間を過ごさせていただいたことに、感謝いたします。
ありがとうございました。

1 件のコメント:

  1. いつも、このブログを見てくれてありがとうございます。
    防災コンセントについて、問い合わせがありました。
    下記のHpを参照ください。

    http://www.bo-con.com/

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