2011年6月19日日曜日

潜在意識で観る

私たちの意識には
「顕在意識」と
「潜在意識」がある。

願望実現や
成功法則などの分野で、
一度や、二度は
聞いたことがあると
思います。

特に
「潜在意識」
という言葉を
世に知らしめたのは、
心理学者の
フロイトさんです。

私たちには
ジョセフ・マーフィーさんの
書籍の方が
なじみがあるのでは
ないでしょうか。
潜在意識を活用した
成功法則
「眠りながら巨富を得る」は
大ベストセラーになりました。
読んだ方も
多いのではないでしょうか。

フロイトさんの
理論にさらに
ユングさんが
理論を進め
解説しました。

その説明とは
人間の意識を氷山に例え

普段、
私たちが
意識している
顕在意識は
海の上に
顔を出している
部分にしかすぎない。

そして
海中に
沈んでいる部分、
つまり
意識の大部分が
潜在意識(無意識)によって
構成されていると
言いました。

さらに、
ユングさんは
潜在意識(無意識)は、
個人的な経験から
構成された
個人的無意識と

さらに
潜在意識の
奥深くに広がる
個人の経験の
領域を超えた
すべてに共通の
無意識領域がある。

そのことを
集合的無意識と
称しました。

仏教では
視覚、
聴覚、
嗅覚、
味覚、
触覚という
肉体感覚から受ける
意識と

末那識(まなしき)、
阿頼耶識(あらやしき)という
深層意識層を
説いています。

その
五感から受ける、
肉体感覚から
感じる、
外からの情報で働く、
意識のことを
顕在意識といい、

内なる意識
末那識・阿頼耶識の
深層意識層を
潜在意識と言います。

突き詰めれば
顕在意識と
潜在意識は
外と内の関係にあり、
本来は一体で
繋がっています。
離れることはできません。

顕在意識は
自我意識であり
潜在意識は
神我意識です。

この潜在意識は
宇宙意識そのものであり、
全知全能の情報源と
コンタクトできる
意識です。

ユングさんは
おそらく
そのことを
集合的無意識と
言ったと感じます。

私たちの多くは
この意識の
90%以上を占める
潜在意識を
忘れてしまい、
ほとんどの
時間と空間を
表面の意識
所謂、
顕在意識のままで
過ごしていきます。

外なるものと
内なるものは
一体であります。

潜在意識をもっと
働かせる必要が
あります。

一体になれば
そこに顕現されるのは
愛と光に包まれた
大調和のみです。

“人を愛す”
と言うこと、
ひとつをとっても

顕在意識は
肉体という
フィールターを通した
自我意識からなので、
五感を通しての顕れを
捉えるに過ぎません。

あの人は背が高く
ハンサムだから
大好き。
あの女性は、
ファッションセンスが
僕と合うし、
それに美人だから
好きです。
という、
限定的な意識です。

潜在意識下での
“人を愛す”は、
自他一体なのです。

潜在意識は
他人と自分の
区別がありません。
無差別
無所得の愛です。
すべてはひとつ、
人の幸せは
自分の幸せなのです。

顕在意識は
自分と他人とは
別と考えますから、
そこに
分離感が生じ、
不信感や憎悪から、
トラブルへと
発展していく
元になります

おのずと、
人に制限を
加える世界に
なっていきます。。

そのまま
放置していくと
顕在意識が
優位のままに
これからも
暗い世界を
表現することに
なっていきます。
それを、
暗示といいます。

顕在意識は
暗示となり、
潜在意識は
啓示となります。

啓示即ち
インスピレーションです。
それは
本源なる神からの
知恵であり、
偉大なる
プレゼントです。

お釈迦さまも
『外を見るなかれ、
内をこそ観よ』
と語られています。
それは、
『顕在意識で
見てはならない。
潜在意識で観る
ことによってのみ、
仏の智慧を
得ることができるのだ』
と、言っているのです。

私たちは
顕在意識を
遮断し
潜在意識を
働かせることによって
本来、既に在る
無限なる本質からの
ひらめきを
聞ける自分を
取り戻せるのです。

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